Stable Diffusionで人物の画像を生成する際、表情はとても重要です。
表情のプロンプトひとつで画像の印象を大きく変えることができます。
これから紹介するプロンプトはStable Diffusionに限らず、画像生成AI全般で使えるものも多いのでぜひ参考にしてください。
どんな種類の表情があるのか知っておこう。
Stable Diffusion|表情のプロンプト一覧表
表情のプロンプトは数多くありますが、個人的に使えると思うプロンプトを紹介します。
少し数が多いですが、表情の系統毎に一覧表にまとめると次の通り。
画像をクリックするとジャンプできます。
変わり種も含まれていますが、どれも比較的よく見かける表情かと思います。
モデルによっては出しづらい表情もあったりするから、色々試して使用中のモデルとの相性を確認しよう。
Stable Diffusion|表情の呪文タイプ別サンプル
表情のプロンプトによって画像がどのように変わるのか、サンプルを見ていきましょう。
上の無表情の女性を題材にSeed値は固定したまま、表情のプロンプトを変更して比較していきます。
各プロンプトは1クリックでコピーできるから活用してね。
笑顔の表情のプロンプト
笑顔のプロンプトは一番使用頻度が高いかもしれませんね。
笑顔の表情を表すプロンプトの一例は以下の通り。
笑顔の種類 | プロンプト |
---|---|
普通の笑顔 | smile |
ニヤリと笑う | grin |
にやにや笑う(悪) | smirk |
くすっと笑う | chuckle |
声を上げて笑う | laugh |
きらめく笑顔 | twinkle smile |
実際にプロンプトを適用してみると以下のような画像になります。
- 普通の笑顔
smile
- ニヤリと笑う
grin
- にやにや笑う(悪)
smirk
- くすっと笑う
chuckle
- 声を上げて笑う
laugh
- きらめく笑顔
twinkle smile
『smirk』の悪者っぽい笑みはリアル系のモデルだと出しづらい傾向にある気がします。
よく使うのは何と言っても普通の笑顔『smile』ですね。
怒りの表情のプロンプト
続いてStable Diffusionで怒った表情を出すのに使える呪文を紹介します。
怒った表情のプロンプトの一例は以下の通り。
怒りの種類 | プロンプト |
---|---|
怒る | angry |
眉をひそめる | frown |
激怒する | furious |
怒り狂う | rage |
不愉快 | displeased |
ふてくされた | pout |
- 怒る
angry
- 眉をひそめる
frown
- 激怒する
furious
- 怒り狂う
rage
- 不愉快
displeased
- ふてくされた
pout
怒った表情にもいろんなレパートリーがありますが、使用頻度が高いのは『angry』くらいでしょうか。
眉を寄せる表情を出したいときに『frown』は結構使えるよ。
哀しみの表情のプロンプト
悲しそうな表情を再現するプロンプトには以下のようなものがあります。
哀しみの種類 | プロンプト |
---|---|
泣く | cry |
涙を流す | tearful |
悲しい | sad |
心が痛む | heartbroken |
イメージは次のような感じ。
- 泣く
cry
- 涙を流す
tearful
- 悲しむ
sad
- 心が痛む
heartbreak
ポジティブプロンプトに『cry』、ネガティブプロンプトに『tears』で泣き顔だけど涙は描かないみたいなこともできるよ。
恥じらいの表情のプロンプト
恥じらいの表情を表すプロンプトの一例を見てみましょう。
恥じらいの種類 | プロンプト |
---|---|
赤面 | blush |
うろたえた | flustered |
恥ずかしい | embarrassed |
鼻を赤らめる | nose blush |
動揺した | disconcerted |
画像の一例は以下の通り。
- 赤面
blush
- うろたえた
flustered
- 恥ずかしい
embarrassed
- 鼻を赤らめる
nose blush
- 動揺した
disconcerted
何度か試したけど赤面を意味する『blush』は、リアル系のモデルではほぼ効かなかったから、アニメ系限定と思った方がいいかも。
驚きの表情のプロンプト
続いてStable Diffusionで驚きの表情を支持するプロンプトについて紹介します。
驚き表情の種類 | プロンプト |
---|---|
驚いた | surprised |
うろたえた | flabbergasted |
ショックを受けた | shocked |
実際に適用してみた結果が以下の通り。
- 驚いた
surprised
- うろたえた
flabbergasted
- ショックを受けた
shocked
驚きの表情には色んな表現があるけど、どれも似たような表情になることが多いから使い分けは不要だと思う。
その他の表情のプロンプト
喜怒哀楽には含まれない少し特殊な表情のプロンプトについても紹介しますね。
その他の表情 | プロンプト |
---|---|
ウインク | wink |
目を閉じる | closed eyes |
舌を出す | tongue |
オッドアイ | heterochromia |
恋に落ちた目 | heart-shaped pupils |
実際に適用した際のイメージは以下の通りです。
- ウインク
wink
- 目を閉じる
closed eyes
- 舌を出す
tongue
- オッドアイ
heterochromia
- 恋に落ちた目
heart-shaped pupils
変わり種はモデルによっては全然効かないこともあるからテストしてみてね。
Stable Diffusion|表情を再現するコツ
紹介した表情のプロンプトを適用したものの思ったような効果が得られない場合、以下のようなポイントを試してみてください。
強調構文を活用する
表情がうまく再現できない場合、まず試したいのが強調構文です。
強調したい表情のプロンプトを括弧でくくることで、重みを増すことができます。
あまり強調しすぎると顔面が崩壊してしまうので、1.1〜1.4程度がおすすめです。
強調構文の括弧の使い方について下記の記事も見てみてね。
モデルとの相性を考える
思い通りの表情を再現するにはモデルとの相性も重要です。
アニメでよく見る表情の中には、実写ではあり得ないようなものも少なくありません。
そのため、リアル系のモデルでは複雑な表情は再現しづらい傾向にあります。
リアル系のモデルで複雑な表情にチャレンジしたい場合は、これから紹介するLoraの活用も試してみるといいかも。
Loraを活用する
Loraを適用するとプロンプトだけでは再現が難しい表情も再現することができます。
CivitAIで『expression』『eyes』『face』などで検索すると表情に関するLoraを見つけることができます。
嫌悪感の表情のLora『disgust』
目がハートになる『Love heart eyes』
写輪眼になる『Sharinggan Eyes Inpaint』
CivitAIには他にも面白いLoraがたくさんあるから見てみると面白いよ。
まとめ|表情で画像のイメージは大きく変わる
本記事ではStable Diffusionで使える表情の呪文について、いくつか例を紹介しました。
ここでは紹介しきれない表情もたくさんあるのでぜひ色々試してみてください。
また、人物を描く際は表情以外にも髪型・服装・ポーズなど様々なプロンプトが登場します。
以下の記事でプロンプトを総まとめしてるから興味があれば見てみてね。
色んなプロンプトを組み合わせて理想の画像を生成してみてください。
Macユーザーや低スペックのPCでStable Diffusionをいまいち楽しみきれていない方はクラウドサービスの活用がおすすめです。
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